耳鳴り、難聴は、肝と腎の力が弱っていると考えます。
特に腎は、尿の他、成長・発育を司るので、老化による症状は、腎虚が原因と考えられます。個人差はありますが、50歳以上は徐々に腎が弱ってきているため、補腎の漢方がベースとなります。さらに、他の全身の症状を考慮して、処方がきまります。同じ症状でも、他の全身症状が違えば、処方が変わるところが、漢方の面白さだなと思います。表に出ている症状は、「氷山の一角」とみて、深部を直していくのが漢方なので、「証」が合えば、結果として、悩みの症状以外も改善し始めます。症状は、体からのSOSです。その底にあるものを直す手伝いができるよう、勉強しなきゃと思います。